HIDランプてなに? |
球場や体育館で使われているライト(じわーって点灯するやつ)、トンネルの中で使われるナトリウムランプ(オレンジ色のやつ)、水銀灯もHIDランプのなかまです。そのうち園芸用に使われるのがMH(メタルハライド)ランプとHPS(高圧ナトリウム)ランプです。これらのランプは非常に高出力でプラントの成長に必要な色(波長)を含んでおり、園芸用ランプとして最高、最適です。たとえば400WのHIDランプ1台で40Wの蛍光灯20本と同じ光量が得られます。 |
MHランプ(メタルハライド)とHPSランプ(高圧ナトリウムランプ)の 違いは? |
まず光の色(波長)が違います。MH は太陽光線に近く、HPS は
それよりオレンジ色が強いです。そのためプラントの成長期には MH、開花期や果実期に HPS を使い分ける事が有ります。これはプラントの成長過程においてプラントが好む色が変化するからです。(プラントの種類によっても好む色は変わります。) それと同じ W数であれば HPS は MH よりも全光束値(Lumen値)が高いです。HPSランプの方が高効率です。 |
今 MH の 400W を使っているのですが、HPS の 400W 球に交換できますか? |
交換できません。それぞれ専用の安定器(バラスト)が必要です。例えば、MH 400W 用の安定器で MH600W 球 や HPS250W 球を使う事が出来ません。HPS の 400W球を使いたいのであれば、HPS400W 用の安定器が必要です。 ですが、特殊な球でMH 用の安定器で使える HPS 球(Conversion bulb)があります。これは MH400W 用の安定器に対して HPS360W Conversion 球、MH250W 用の安定器に対しての HPS220W Conversion 球 などがあります。当然これらの球は HPS 用の安定器では使えません。 |
ランプの電気代はどれくらい? |
例えば、400Wランプを一日12時間点灯して月(30日)の電気料金は、 0.4kw×12h×30=144kwh 1kwh=20円として 144kwh×20円/kwh=2880円 となります。 |
栽培室のスペースが1m×1mなんですけど何ワットのランプがいいですか? |
栽培面積が1m×1m以内であれば250W、1.5m×1.5mで400Wあればプラントは十分育ちます。栽培室の壁を白く塗ったり、ミラーフィルムを貼ったりするとより効果的にプラントに光があたります。(光量が多ければ多いほどプラントは早く大きく育ちます。) また、HIDランプは熱も出ますので、栽培室の換気を十分してください。 |
水耕栽培って何ですか? |
土を使わないでプラントを育てる技術です。プラントが土から得る栄養分のかわりに微量要素(銅、鉄、亜鉛、ホウ素、カルシウム等)を含んだ専用の培溶液を与えます。 |
水耕栽培の利点は? |
<育ちが早い>水耕栽培ではプラントが常に栄養分と水を得ることができるので、プラントは根の発達に使うエネルギーを茎 や葉の成長に使います。成長スピード、収穫量とも1.5−2倍にUPします。 <雑草が生えない>土を使わないのでかってに生えません。除草剤ともおさらば。 <虫がつかない>ほとんどの害虫は土の中にいます。殺虫剤を減らせます。 <おいしくて高品質>プラントは常に好きなだけ栄養分を得ています。そのため強く、はやく完熟します。 |
市販の肥料は水耕栽培で使えますか? |
園芸店などで売っている肥料のほとんどは使えません。水耕栽培では土を使わないので、プラントが必要とする養分すべてを水に溶かして与えてやる必要があります。ほとんどの市販の肥料は三大要素(窒素、りん酸、カリ)しか含んでおらず、微量要素を含んでいても水に溶けにくかったりします。くわしくは園芸店にてお問い合わせください。 |